家でタルトを焼くのは手間がかかるように思えますが、実はクッキーを焼くのとそんなに大差はありません。タルト生地(パート・シュクレ)+α(クレーム・ダマンド)を作り、あとは好きなフルーツをたっぷりのせてオーブンに入れるだけ。家で焼いたタルトは、どんな名店のものよりはるかに美味しい!!焼き立てでないと味わえない生地のサクサク感とフルーツのジューシーさ。作り慣れれば簡単・楽しい・美味しいタルトの世界。缶詰のあんずでもすばらしいアプリコットタルトになりますので、ぜひ試してみてくださいね。
材料
パート・シュクレ(タルト生地)
- 無塩バター 60g
- 粉砂糖 30g
- 塩 ひとつまみ
- 全卵 20g
- 薄力粉 120g
クレーム・ダマンド(アーモンドクリーム)
- 無塩バター 50g
- 粉砂糖 40g
- 全卵 40g
- アーモンドパウダー 50g
- ラム酒 小さじ2
アプリコット(缶詰)大1缶分弱
スライスアーモンド 適宜
※直径18cmのタルト型を使用
下準備
- バターと卵は室温に戻しておく。
- タルト型にバターを薄く塗る。
- オーブンの予熱温度は180℃に。
作り方
- パート・シュクレを作る。室温に戻して柔らかくなったバターをボウルに入れ、泡立て器でクリーム状に練る。粉砂糖と塩を加えてよくすり混ぜ、卵を少しずつ加えてしっかり混ぜ合わせる。薄力粉をふるい入れ、ゴムべらに持ち替えてよく混ぜ、ボウルに押し付けるようにしてひとまとめにする。
平たくしてからラップに包み、冷蔵庫で1時間以上(できれば一晩)休ませる。
- 1の生地をめん棒で2~3mmの厚さにのばす。2枚のラップで生地を挟むとのばしやすい。タルト型にぴったりと敷き込む。特に底面のへりをきっちりと密着させる。型の上からめん棒を転がして、縁に合わせて余分な生地を切り落とす。フォークで軽く突いて穴を開け(ピケ)、冷蔵庫で1時間以上休ませる。
- クレーム・ダマンドを作る。ボウルに室温に戻しておいたバターを入れ、泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。粉砂糖、卵(何回かに分ける)、アーモンドパウダー、ラム酒の順に加え、よく混ぜ合わせる。
- 2に3を詰める。中心部を少し低くし、ふちの部分が高くなるようにゴムべらでならす。
- アプリコットは汁気を切ってくし形に切り、4にすき間なく放射状に並べる。スライスアーモンドを散らす。
- 180℃に予熱したオーブンで、50分~1時間焼く。
- 型からはずし、網にのせて粗熱をとる。
アドバイス
- タルト生地、クレーム・ダマンド、フルーツを一緒に焼き込む場合、クレーム・ダマンドにしっかり焼き色がついて、フルーツのふちが少し焦げるくらいまで焼きましょう。しっかりと焼き込むことが、美味しいタルトのコツです。焼き込みが足りないと底の生地まで火が通らないので注意してください。
- ゴールドリーフの「あんす・シラップづけ」がオススメです。たっぷり入っていてタルトだけでは使い切れないので、余ったあんずで超簡単アプリコットジャムも作れます。小鍋にあんず(シロップを切る)を入れ、グラニュー糖を大さじ1~2杯加えて火にかけます。あんずを崩しながらしばらく煮詰め、とろみがついたらアマレット(あれば)を加えて出来上がり。即席ジャムとは思えない美味しさです。
サクサクのタルト生地、果汁が適度にしみたクレーム・ダマンド、酸味のきいたジューシーなアプリコットのハーモニーが最高です。タルト作り初心者の方もぜひ作ってみてくださいね。