生のさくらんぼが出回る季節に、ぜひ焼きたいタルトです。ジューシーで甘酸っぱいチェリー、コクのあるクレーム・ダマンド、サクッとしたブリゼ生地、トップにはカリっと焼けたクランブル…、様々な風味と食感が織りなす贅沢な美味しさ。ぜひ焼き立てを味わってください!

アメリカンチェリーのタルト

材料(直径18cmのタルト型1台分)

パート・ブリゼ(タルト生地)

  • 薄力粉          120g
  • 無塩バター        60g
  • 塩            小さじ1/4
  • グラニュー糖       小さじ1/2
  • 全卵           35g

クレーム・ダマンド(アーモンドクリーム)

  • 無塩バター        50g
  • グラニュー糖       50g
  • 全卵           40g
  • アーモンドパウダー    50g
  • キルシュ         小さじ2(ほかの洋酒でも、省略も可)

クランブル

  • 薄力粉          15g
  • グラニュー糖       15g
  • アーモンドパウダー    15g
  • 無塩バター        15g

フィリング

  • アメリカンチェリー(生) 250g
  • グラニュー糖       大さじ1
  • キルシュ         大さじ1(ほかの洋酒でも、省略も可)

下準備

  • パート・ブリゼ、クランブル用のバターは1cm角に切り、使うまで冷蔵庫に冷やしておく。
  • クレーム・ダマンド用のバターは室温において柔らかくしておく。
  • タルト型には薄くバターを塗っておく。
  • オーブンの予熱は200℃。

作り方

  1. パート・ブリゼを作る。フードプロセッサーに薄力粉、塩、砂糖を入れて数秒回し、角切りにした冷たいバターを加える。 さらさらになるまで回す。 全卵を加えて、生地が大体まとまったら取り出す。 形を平らに整えてラップに包み、冷蔵庫で1時間ほど休ませる。※フードプロセッサーを使用しない作り方はアドバイス欄を参照。
  2. 作業台に1の生地を置き、めん棒で伸ばす。2~3mmの厚みで型よりひとまわり大きいサイズにする。ラップの間に生地を挟むと作業がしやすい。 型にぴったりと敷き込む。 型の上からめん棒を転がして、余分な生地を落とす。 フォークで生地を突いて穴を開け(ピケ)、冷蔵庫で1時間以上休ませる。
  3. 生地を休ませている間に、アメリカンチェリーの下ごしらえをする。種を抜き、耐熱容器に入れてグラニュー糖とキルシュをまぶす。
  4. 2に、型よりひと回り大きくカットして周囲に切り込みを入れたオーブンペーパーを敷いて、重石をのせる。200℃に予熱したオーブンに、タルト生地と3のアメリカンチェリーを入れて10分焼く。10分後に両方取り出す。タルト生地はオーブンペーパーと重石をはずし、再度オーブンに入れてさらに5分ほど焼く。冷ましておく。
  5. 4を冷ましている間にクレーム・ダマンドとクランブルを作る。ボウルに室温に戻しておいたバターを入れ、泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。グラニュー糖、卵(何回かに分ける)、アーモンドパウダー、キルシュの順に加え、よく混ぜ合わせる。クランブルは、材料をすべてボウルに入れ、手ですり合わせてそぼろ状にする。
  6. 空焼きしたタルト型に、クレーム・ダマンドを詰める。中心部を少し低くし、ふちの部分が高くなるようにゴムべらでならす。
  7. アメリカンチェリーを6の上に並べる。その上にクランブルを散らす。
  8. 200℃のオーブンで25分~30分焼く。
  9. 型から外し、網にのせて粗熱をとる。好みで粉糖をふる。

アドバイス

  • アメリカンチェリーの種を抜くのに、ここでは種取り器を使用しています。なければチェリーを半分にカットして種を除きます。
  • クランブルの代わりに、スライスアーモンドを散らしても。もちろんトッピングなしでもかまいません。
  • 手でパート・ブリゼを作る場合は、ボウルに薄力粉、塩、グラニュー糖を合わせてふるい入れ、冷たい角切りバターを加え、指で粉とバターをすり合わせて粉チーズ状にする。溶き卵を加えてざっと混ぜ合わせたら、手でギュッとおすようにして一つにまとめる(こねたり練ったりしないこと!)。スコーン作りと同じ要領です。塩味でサクサクしたパート・ブリゼは、焼き菓子にもキッシュにも使えてとても重宝します。面倒なら市販のパイシートでもOKです。
  • タルトストーンは生米や乾燥小豆でも代用可能です(繰り返し使うこともできます)。

缶詰のブラックチェリーでも作れますが、やはり生のチェリーで作ると美味しさが格段に違います。手間をかける価値あり、期間限定の味わいをぜひ!

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事