そば粉の香ばしさと、もっちり弾力のある生地がとても美味しいガレット。材料も作り方もシンプルなので、家でもお店で食べるくらい美味しいガレットが簡単に作れます。 具材によってアレンジも無限。 今回は初めてでも作りやすい生地と、本場ブルターニュ流の生地の2種類を作ります。香りの良いそば粉が手に入ったら、ぜひ作ってみてくださいね!
そば粉のガレット
材料(直径約24cm6~7枚分)
【作りやすい生地】
- そば粉 90g
- 薄力粉 10g
- 塩 少々
- 全卵 1個
- 牛乳 200~250cc
- 溶かしバター 20g
【ブルターニュ流の生地】
- そば粉 100g
- 塩 小さじ1/4
- 水 250~300㏄
【具材】
全卵、ハム、グリュイエールチーズ…各人数分
作り方
- そば粉、薄力粉、塩を合わせてボールにふるい入れ、中央にくぼみを作る。くぼみの中に全卵を割り入れ、泡立器で混ぜ合わせる。牛乳を加え、全体がなめらかになったら、溶かしバターを少しずつ加えて混ぜ込む。ラップをして冷蔵庫で1晩ねかせる。(ブルターニュ流の生地の場合は、そば粉と塩をボウルに入れて泡立て器でざっと混ぜ、水を加えてなめらかになるまでよく混ぜ合わせる。同様にラップをして冷蔵庫で1晩ねかせる。)
- フライパンを中火~強火で十分に熱し、サラダ油を薄く引く(2枚目からは必要なし)。1の生地をよく混ぜてから適量を流し入れ、すぐにフライパンを回しながら生地を全体に広げる。こんがりとした焼き色がついたら裏返し、さっと焼き上げて皿に取る。
- 2の生地を1枚フライパンにのせて火にかける。中央に卵を落として白身を軽く広げ、周囲にハムをのせ、グリュイエールチーズを散らし、塩こしょうする。チーズが溶けてきたら四方を内側に畳み込む。
アドバイス
- 生地は3時間~ひと晩ねかせることが重要です。扱いやすく、もっちりとした食感になります。
- 生地は粉が下に沈むので、焼くときは毎回生地をよく混ぜてから流し入れます。
- 火加減は強火で。生地を流し入れたらすぐにフライパンを大きく回して、生地を全体に行き渡らせます。
- 人数がたくさんの時は、最初に生地をまとめて焼いて重ねておきます。余った生地は間にラップを挟んで冷凍しておくと便利。食べたいときに取り出して、フライパンで温めて具を包みます。いつでも手軽にガレットを楽しめますね。
- ガレットで包む具材はお好みで。上記の卵、ハム、グリュイエールチーズのガレットは“コンプレット”と呼ばれる一番ポピュラーなガレットです。きのこのソテーや、スモークサーモン、夏にはラタトゥイユ+卵なども最高に美味しいです。
さて、作りやすい生地(写真左)とブルターニュ流の生地(写真右)の比較です。
作りやすい生地のほうは、つなぎに薄力粉が1割入っているので扱いやすく(生地が広げやすく破れにくい)、卵、牛乳、バターが入っているので色付きも良く、塩味のガレットのみならず、デザートのクレープを兼ねても違和感がありません。
一方、そば粉、塩、水のみのブルターニュ流の生地の魅力は、何といってもそば粉の香りが際立つこと。石臼挽きの香りのよいそば粉を使うと、本当に美味しい!!!
そば粉+塩+水の生地に卵を加えることもあります。焼き色も良く扱いやすくなるのでおすすめです。
できれば美味しいシードルを飲みながら、ガレットを味わいたいですね。定番の組み合わせです。
しっかりとした食事にも、朝食やブランチにもなるガレット。パンケーキやお好み焼き感覚で、おうちの粉ものレパートリーにぜひ加えてくださいね!