
肉じゃがより簡単、味良しバランス良し見た目良しで、うちではかなりの頻度で食卓に上る料理です。前日に豚かたまり肉に塩こしょうをまぶしておけば、あとは肉と野菜に白ワインを注いで、とろ火で放っておくだけ。塩味の馴染んだ肉の美味しさもさることながら、肉汁とワインをたっぷり含んだ野菜も絶品です。
材料
豚肩ロース肉(ブロック) 500g
塩 小さじ1.5
黒こしょう 適宜
じゃがいも(メークイン) 3~4個(約400g)
玉ねぎ 1/2個
にんじん 1本
にんにく 2かけ
白ワイン 1カップ
お好みのハーブ 適宜(ローリエ、タイム、ローズマリーなど)
作り方
- 塩豚を作る。豚肩ロース肉に塩と黒こしょうをすり込んで、冷蔵庫に1晩おく。(写真のようにビニール袋に材料を入れて、中の空気をぱんと張って、肉に塩こしょうまぶして全体をもむようにすると手軽。そのまま冷蔵庫へ。)
- 1の豚肉を1cmの厚さに切る(大きいものはさらに2つに切る)。じゃがいもは皮をむいて1cmの厚さに切り、玉ねぎは薄切り、にんじんも薄い輪切り(または半月切り)にする。にんにくは縦半分に切って芯を除く。
- 厚手の鍋に、玉ねぎとにんじんを敷く。
豚肉とじゃがいもを交互に入れる。
にんにく、ハーブをのせ、白ワインを注ぎ入れる。
中火にかけて煮立ったらアクをひき、蓋をして弱火で40分間蒸し煮にする。
アドバイス
- じゃがいもは煮崩れしにくいメークインを使ってください。
- 塩豚にはマスタードがよく合います。粒なしタイプ(ディジョンマスタード)がおすすめ。
- 少ない水分で長時間煮るので、鍋は厚手で密閉性の高いものを。やはりストウブやルクルーゼなど、鋳物のホーロー鍋がいいですね。
4~5人分の煮込みならストウブの24cmがイチオシ!
本場のフランス・アルザス地方では肉が3種類入り、陶器の鍋を使って蓋の縁をパン生地でぐるりとふさぎ、オーブンに2~3時間入れて仕上げます。ベッコフは「パン屋のかまど」という意味で、昔は朝パン屋さんに鍋を預け、かまどの予熱で火を通してもらって持ち帰る、という風習があったのだとか。心温まる冬の郷土料理ですね。
簡単バージョンの上記レシピでも、とても美味しくいただけます。お肉たっぷりでボリュームもありますが、白ワインで煮るので意外とさっぱり。ちなみにワインを結構使いますが、お子様でも恐らく大丈夫だと思います(少なくともわが家の小学生はかなり気に入っております)。
マイルドでなめらかなディジョンマスタードが本当によく合います。美味しいパンとワインも用意して、おうちで手軽なフレンチディナーを楽しんでくださいね。
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