
旅とはいえ毎日外食(ハンバーガー)続きだと、栄養バランスが悪すぎて罪悪感が募ります。最後はバンクーバーに連泊だったので、アパートメントホテルにして多少は料理をするつもりでしたが…。
結局は惣菜を買い込んで皿に盛るだけ。別に普通のホテルでよかったかもしれません。
近くに「ホールフーズマーケット」があって助かりました。日本未上陸なので知りませんでしたが、アメリカ発祥の人気スーパーらしいです。オーガニックや地元産にこだわり、デリも充実。ハイセンスで行くたびに目移りしました。こだわりの品揃えゆえ価格は少しお高めですが、こんなスーパーが近所にあったら毎日がちょっと楽しくなりそうです。
お腹が空く暇もない旅行で、スコーンまでは手が回らないと思っていたのですが、スコーンマニアとしてはカナダのスコーンを外すわけにはいきません。頑張って4回食べました。相当大きいので(手のひらサイズ)、覚悟が必要です。
ビーガン・オーツ・サワーチェリースコーン 。ホールフーズっぽいですね。乳製品不使用ですが食べ応えありすぎです。
前にもご紹介したビクトリアの"Murchie's”のスコーン。こちらも巨大サイズですが、パンみたいにふわふわなのですんなりお腹におさまりました。
ブッチャートガーデンのスコーン。外側がカリっと焼けて中はしっとり。ジンジャーのコンフィが美味しくて、これはぜひ真似して作ってみようと思います。
バンクーバーのパブリックマーケット内、“Laurelle's Fine Foods”のバターミルク・クランベリー・スコーン。サクサク、しっとりしてとても美味しいスコーンでした。カナダなのでクランベリーもドライでなく生を使用しています。さすがベリー王国。
バターミルクとは、ミルクからバターを作る過程で分離してできる液体です。日本ではあまり馴染みがありませんが、本場イギリスのスコーンにはよく使われます。バターミルクと聞くとと高カロリーなイメージですが、脂肪分はバターに持っていかれるので残った液体はかなり低脂質。私もスコーンに使ってみたい…(日本では中沢乳業のものが取り寄せで手に入るようです)。
というわけで、カナダのスコーンの特徴としては、
- 大きくて平べったい。
- そのまま食べて美味しい(クリームやジャムは不要)。
- ベリー系のバリエーションが豊富。
といったところです。「オオカミの口」なんてどうでもいい。むしろ生地の膨らみを抑えることでパサつきにくく、食べていてもあまり口の中が渇きません。ある程度生地を甘くしてそのままパクパク、焼き込まれた地元産の美味しいベリー類がいいアクセントで、紅茶もジャムもクリームもいらない。こんなラフで大らかな美味しさが、カナダのスコーンの魅力だと思います。
最後に、カナダに来たら食べておかなくてはならないスイーツ…。
「ナナイモ・バー」。ブリティッシュ・コロンビア州のナナイモ市発祥のスイーツです。三層からなり、下の土台は砕いたビスケットやナッツ、ココア、バターなどを混ぜ合わせて固めたもの、真ん中がこってりしたカスタードクリーム、上がかなり甘いチョコレート。写真からも想像がつくように、超濃厚激甘スイーツです。日本ではあり得ませんが、旅に疲れた体にはちょうど良かったです(笑)。かつてナナイモの炭鉱夫たちのエネルギー源だったというのも納得です。
次回のブログでは、私なりのカナディアンスコーンレシピ(?!)をご紹介します。
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